活動

ステマネ

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防府ウィンドシンフォニー「第8回アンサンブル・コンサート」

いよいよ明日2/11(火祝)です

月曜日以外の祝日は珍しく感じる

2025年で月曜日じゃない祝日を数えたら、5回でした

本番前、最後の練習で、全部を通す「ゲネプロ」をやりました

ゲネプロはドイツ語の「ゲネラル・プローべ(Generalprobe = 総練習)」を略した言葉で、オーケストラや吹奏楽やオペラなどではよく使われる言葉です

どんなに練習をしても、通してみて初めて見えてくる問題点って必ずあります

本番で失敗して、

「練習の時は上手くいってたのに…」

という経験は誰にでもあります

そんな失敗を少しでも減らすために、ゲネプロはとても効果的

超一流オーケストラだと「本番より、お客さんを入れないゲネプロの方が良い演奏だったね」

なんてことも、たまにありますが…(変に力が入りすぎない方が良い結果が得られることも、たまにある)

オーケストラや吹奏楽、室内楽(アンサンブル)などのコンサートで、重要な役割を担う「ステージマネージャー(ステマネ)」という仕事があります

(演奏はしない)裏方さん(の責任者)です

「そんな人、いたっけ?」

吹奏楽やってる人でも、そう思うことよくあります

クローズアップされることはほとんどありませんが、

「演奏会の成功はステマネにかかってる」

と言っても過言ではありません

出演者がスムーズに快適に演奏できるよう、すべてのこと(雑用含む)を担う仕事

なので、優れたステマネほど存在感がありません

「なんか全部上手くいったなー」と思ったら、実は裏でステマネが密かに大活躍してた、という感じ

プロの楽団には、その楽団専属のステージマネージャーが必ずいます(それ専門の職業です)

それとは別に東京のサントリーホールや大阪のザ・シンフォニーホールなど、一流のコンサート(専用)ホールにはホール専属のステージマネージャーがいることもあります(海外でも同じです)

ザ・シンフォニーホール(JR大阪環状線 福島駅〜徒歩7分)

楽団のステマネはその楽団のことを知り尽くしてるし、ホールのステマネはそのホールのすべて(設備、照明、舞台機構、音響 etc…)を知り尽くしてるわけです

「アマチュアの吹奏楽団の演奏会にも、ステマネがいるの?」

まともに活動してる楽団なら、大きい演奏会だとステマネを演奏者以外の誰かにやってもらってる場合がほとんどです

レベルの低い楽団や中高生の吹奏楽部などで、パッと見で演奏者の並び方が美しくないのを見かけることがあると思います

シンバル奏者、かわいそう…

「素人が見ても、もうちょっとバランス良く並べばいいのに…」

そういうのって、ステマネがいなくてテキトーにイスなどを並べてるからです

吹奏楽やオーケストラは大人数が出演するので、ステマネとサブステマネ、最低でも2人体制なことの方が多いです

音楽は一見華やかな世界ですが、その陰で地味ですが裏方さんがたくさん動いてるのです

主婦の方なら毎日の地味な作業(家事)の大変さ、大切さ、目立たなさ、感謝されなさなど、わかると思います(旦那さんやお子さんに一言「ありがと」って言ってもらえるだけで号泣)

一流の演奏家ほど、裏方さんへの気遣いがあることが多いです

コンサートホールの裏方のアルバイトをしてた時に、そのホールのステマネさんが、

↑世界で一番有名なチェロ奏者は、今生きてる人だとヨーヨー・マでしょう

「数年ぶりに日本に来たヨーヨー・マが自分のところに駆け寄って来て『ひさしぶり!』って、覚えてくれてて驚いた」

うれしそうに言ってました

世界中のいろんな会場で年間にたぶん100回以上コンサートをやるヨーヨー・マが、日本のあるホールの裏方さん(ステージマネージャー)の顔を覚えてるなんて

いかに大事な仕事をやってるかを認識してないと「ただの係の人」くらいにしか思わないはず

ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie 1917年〜1993年)

ディジー・ガレスピーはライブハウスの警備員と、空き時間にカードゲームをするような仲だったそう

多くの人に愛されて、誰をも楽しませ、どんな本番でも決して手を抜かなかったガレスピー(作曲面や新しい音楽を切り開いた点でもスゴいのに、今だに過小評価されてて驚きます)

「マペット・ショウ(1970年代にイギリスでやってた人形劇による音楽バラエティTV番組)」に出演した時のD.ガレスピー
歌→トランペット→スキャット→タップダンス(→その後たぶんトーク)、才能がスゴすぎる

防府ウィンドシンフォニーのステマネは、ぼく(西山)がいつもやってます(指揮もするし雑用もやる)

演奏者のイスを並べたり引っ込めたり、

「誰でもできそう」

と思われがちですが、けっこー難しいです

そしてミスは許されません(舞台に出たら自分の譜面台がないことを想像してみてください)

アンサンブルコンサートで失敗して「存在感ありあり」なステマネにならないよう、入念に準備して臨みたいと思います

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