10/2(日)にJR防府駅から徒歩1分のルルサス防府で開催される「ほうふ市民活動フェスタ2022」の本番が近づいてきました
防府商工高校が主催する「天神まちかどフェスタ2022」と共同開催というかたちのイベントです

音楽以外にもいろんな楽しい催しがあって、防府ウィンドシンフォニーの出番は14:00〜14:30を予定してます
入場無料、チケットなどもなくて、どなたでもお聴ききいただけますのでお気軽にお越しください

演奏する曲は「オーメンズ・オブ・ラブ」「アンパンマンのマーチ」「パート・オブ・ユア・ワールド」「千本桜」「イン・ザ・ムード」を予定してます
昨年初めて参加させていただいて、今回は2度目の出演です

ルルサス防府に新しくオープンしたお店もあるようで、昨年控え室として使わせていただいたスペースが使えないかも?
「わっしょい広場」という1階地上部分の屋外のステージでの演奏になりますが、周りをグルっとお店が入ってる建物で囲われてます

風が入りにくいからかもしれませんが、昨年は炎天下でかなり気温が高い中で汗だくで演奏しました
10月上旬とは言え、晴天だと昼間はかなり暑くなる日もありますので、熱中症対策して本番に挑まねば

午後2時なんて1日のうちで一番気温が高い時間だし
そうじゃなくても、緊張すると誰でも喉が渇きます
管楽器奏者は口の中がカラカラになると、普段かんたんに出るような音すら出なくなることがあります

トランペットでは世界で初めてソリストとしての演奏家だったモーリス・アンドレ(1933年〜2012年)は、本番時には必ず水筒を用意していたそうです(今のようにどこでもペットボトルの水が手に入らなかった時代
単純なことに見えますが、それをわざわざ口にするほど大事なことなのがわかります
毎日のように人前で演奏している世界のトップ音楽家でも、本番は緊張するわけです

中学生の時に初めてモーリス・アンドレの演奏をFMラジオで聴いた時は、
「トランペットってこんなに柔らかい音色が出るんや」と、ぶったまげました
自分がやってるのと同じ楽器とは思えないくらいの音色に目ん玉飛び出るほど驚いて、真似しようとしてもまったくそんな素敵な音は出せませんでした

モーリス・アンドレ大好きになって、特にセルマーのピッコロトランペットで吹くバロック音楽は今聴いても天国のような音色です
その後ピリオド楽器(時代楽器)によるバロック音楽のスペシャリスト達の演奏がたくさん聴けるようになって、そうなるとモーリス・アンドレのバロック音楽の演奏は学問上ではちょっと間違ってる部分もあるのかもしれませんが、そんなことはどうでもよくなるほど素晴らしい音色です
録音もたくさんしていて、ヨーゼフ・ハイドン(1732年〜1809年)のトランペット協奏曲(トランペットの最重要レパートリー、オーディションやコンクールで必ずやる曲)だけでもいろんな指揮者、オーケストラと5〜6回レコーディングしてると思います
モーリス・アンドレを聴きまくっていたのでほとんど聴いてると思ってたら、最近ふとSpotify(音楽配信サービス)でまだ聴いたことがない音源を見つけました
ここ数年で音源や楽譜もほぼタダで入手できるものが増えてきて、必死に探したり集めたりしてたのはなんだったんやろ?と思うことがあります

Spotifyはクラシック音楽の音源も豊富にあって、特に原語で検索すればすぐにたくさん見つけられます(広告が入るのは無料サービスの場合仕方ないけど気になる
YouTubeで音源を探すのより、たくさんあると思います

モーリス・アンドレが晩年に来日した時にJ.N.フンメルのトランペット協奏曲を生で聴きましたが、第2楽章でちょっとバテて音が出ないのを聴いて驚きました
あんなにスゴい人でもバテるんや、楽器ってむずかしい!
「『パート・オブ・ユア・ワールド』の吹奏楽版の音源ってありますか?」
と複数のメンバーに聞かれて、
「アマチュア楽団の音源ならYouTubeにあるけど」
と、お知らせしたけど、Spotifyならシエナ・ウィンド・オーケストラのもうちょっと良い音源があったりします(「Super Sound Collection 2016」と検索すれば見つかります)
吹奏楽の曲の音源はまだまだ質が高いものが少ないので、中高生のお手本にもなる良い演奏がもっと増えてくれるといいなと思います
