活動

楽団、海を越える

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初めて利用する向島(むこうしま)公民館での練習でした

海を越える、と言っても50メートルくらいの橋ですぐに渡れました(エヘ

2017年にリニューアルされた公民館で、4年経っていますがまだ新しい建物の匂いがします

椅子や机も新しいもので、運びやすくて準備がスムーズに進みます

クラリネット奏者くんが、部屋を2分割して使えることを発見

天井に一本の「筋」が

部屋の真ん中に可動式の仕切り板がセッティングできるようになっています

ちょうど複数のアンサンブルの合わせをしたいタイミングだったので、2部屋に分かれて練習できました

快適だー

場所的に「遠い」という意見もありますが、それ以外はとても使い良い練習会場です

防府市内には文化福祉会館を含めると、全部で16箇所ほど公民館があります
(他に「公民館」という名は付くけど、使えなさそうな謎の(?)施設もある)

練習で使えそうな公民館をしらみつぶしにあたっていますが、民家が近くて利用を断られた公民館もあります

「小野公民館」「富海公民館」「大道公民館」「野島漁村センター」は市の中心部からちょっと外れた場所にあるので、今は検討から外しています
(今は、って今度は野島に渡るんかーい、というツッコミが聞こえてくる〜)

合奏ではG.ホルストの「第一組曲」から3曲目のマーチを練習しました

ちょっとオーケストレーションに問題アリな楽章で、演奏時間は3分もない曲なのですが、例えばフルートは最初の音を吹いたらそこから1分20秒くらいずーっとお休みです

前半の半分くらいがずっとお休みって、マジか…
その間にトイレ行けるわ(行けないけど

そんな点を差し引いても優れた曲なので名曲として親しまれています

この曲に限った話ではありませんが、楽譜のミスプリントも多数あります

今日もテューバのパート譜に一箇所「ナチュラル」の記号がつけ忘れられていることが判明

シンバルの扱われ方もちょっと怪しい箇所があって、合わせシンバルとサスペンデッド・シンバルの両方が使われているのですが、

「これ、楽譜間違ってない?」

とみんなが思ってしまうような音が何個かあります

「絶対におかしい」というほどではなくて、どの楽団でもどの指揮者でも一応楽譜通りに演奏するのが通例となっています

シンバルと言えば、この「第一組曲〜3.マーチ」では、最後のクライマックスに合わせシンバルの輝かしい一撃音(フォルテが4つも付いてる)があるのですが、フレデリック・フェネル指揮の有名なレコーディングではなぜかその音が入っていません

このYouTube音源では2分45秒のあたりです

世界のトップオーケストラの一つ、クリーヴランド管弦楽団のメンバーが中心になった吹奏楽団の演奏で、演奏者のレベルがこんなに高い吹奏楽のレコーディングは今でもほとんどありません

中学生の頃はプロの音楽家はミスなんてしない、と思ってましたが実際にはミスはよくあります

それだけ楽器って難しい、ってことです

そしてCDなどのレコーディングでも、ミスした音がそのままで発売されることがあります

って言うと、

「そんなことないでしょ、編集やチェックもするわけだし」

と思われることが多いですが、軽微なミスもあれば誰が聴いてもめちゃくちゃな大きなミスもあります

スコア(楽譜)を見ながら聴けば、誰でもレコーディング中のミスなど簡単に発見することができます

よく知ってる曲をヘッドホンで聴けば、さらにわかりやすいです

で、このシンバル音が入ってない問題ですが、打楽器奏者のミスではなくて編集のミスだと思われます

オーケストラや吹奏楽のレコーディングでは、例えば1枚のCDの中に何十箇所も、いや100箇所以上「編集(切り貼り)」されているのがフツーです

決して演奏者のミスや合っていない箇所を修正したりする為だけではなくて、最初から編集ありきで録音されるのです

なので1曲を「通して」録音することもほとんどありません

ちょっと演奏しては止めて、またちょっとやっては止めて、の繰り返しです

なのでクラシックの演奏家はレコーディング嫌いが多いです(ストレス溜まりますわな)

ステージに何十本もマイクを立てて、特に管打楽器は一人ひとりにマイクがある感じで録音されて編集されます

編集者(エディター)のちょっとしたミスによって、ある演奏者の音が無くなってたり、時には編集したことでタイミングがズレたまま発売されるようなこともあるのです

↓はG.ホルストの組曲「惑星」〜1曲目「火星」の演奏ですが、3分38秒のあたりからのトランペットが刻む音が、途中からしばらくズレたままになってその後消えているのがわかると思います

シカゴ交響楽団も世界のトップオーケストラの一つ

同じリズムが連続した箇所でこのようなミスをすることはまずありえないので、これもトランペット奏者のミスではなくて編集上のミスだとわかります

世界的なレコード会社の高名なエンジニア(やエディター)でも、このようなミスが起こり得るのです

ちょっと意地悪な紹介をしてしまったので、

「なんだ、プロのレコーディングとか言って、たいしたことないじゃん」

と思われたかもしれませんが、実際には世界のトッププロ奏者の演奏は予想を遥かに超えるほど素晴らしいです

レコーディング・エンジニアやエディターも表に出る仕事じゃないのでわかりにくいですが、膨大な音をまとめあげて自然に聴き手に届けるすごい仕事です

プロの演奏やCDなどの音源を(あと楽譜も)、完璧で絶対的なものと信じ込むのは危ないですよー

という意味で、このような重箱の隅を突っつくような紹介をしました

毎年何億円ももらってるプロスポーツ選手でもミスをするのと同じような話です

合奏の後半は「サンバ・エキスプレス」を練習しました

アゴゴやサンバホイッスルなどの、ブラジリアンパーカッションが大活躍

サンバで使う打楽器は他にも種類がたくさんあって、一見シンプルですが奥の深い音楽なので、サンバのこともっと知りたいです

地球の裏側の音楽ですが、日本人の心にも響くものがあります
(ブラジルの人、聞こえますかー?)

「松」が残されてる?

次の練習は、華浦(かほ)公民館という、こちらも初めて利用するお部屋になります

楽団のテューバ奏者さんに「使えるかも」という情報をいただいて行ってみて、利用OKでした(Tuba奏者さん、いつも情報ありがとうございます!)

周辺の道路がけっこう狭めなので、車で来られる方はお気をつけてお越しください

楽団の見学を検討中の方、どの楽器でも大歓迎でお待ちしてますのでお気軽に来てくださいね〜

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