先週の本番が終わって、気持ちも新たに再始動です
しばらく来られなかったメンバーが戻って来てくれてうれしい〜

みなさんいろいろと事情はあるものの、本番1週間前で木管楽器奏者7人中5人が出演できなくなった時には青ざめました

まだまだメンバー層に厚みがないので、一人ひとりの音がとても重要です(メンバーが増えても一人ひとりが重要なのに変わりはないけどー

ひさしぶりに「セドナ」を合奏しました
初めてこの曲を演奏するメンバーもいましたが、すんなり通しで演奏できて素晴らしい
トロンボーンのソロがあったりファゴットも重要な曲なので、新たなメンバーを心待ちにしてます(トロンボーン奏者もファゴット奏者もまだいないのですー

「セドナ」では、途中「ベル・ツリー(Bell Tree)」という打楽器が出てきます
あまり見かけない打楽器で、ウィンドチャイムで代用することも多いです
こんな音がします↓(13秒の動画)
「なんちゃら寺院」とかの屋根の上にありそうな見た目
もうちょっと小さくて、手に持てるタイプの「ベル・ツリー」もあるよう↓
かわいい
魔法で変身できそうな音だ
楽譜に指定されている打楽器をぜんぶ揃えようと思ったら、めちゃめちゃたくさん必要になります

吹奏楽は曲によって基本的な打楽器と4人くらいのパーカッショニストで演奏できる曲もあれば、多種多様な打楽器と大人数が必要な曲もあります
選曲する際は、管楽器の編成よりも打楽器パートを重視して決めないといけないほどです

そしてクラシック系の曲と、ポップス系の曲では使う打楽器もぜんぜん違ったりします
ラテン系の曲になるとまたさらに中南米の打楽器オンパレード状態ですが、ラテン音楽と吹奏楽は相性が良くて演奏者も聴き手も楽しめる曲が多いです
アルフレッド・リード作曲の「第2組曲」は、堅苦しい曲名からは想像できない、ラテンパーカッションが大活躍の曲です
アルフレッド・リードさんは生前は過大評価と言えるほど「吹奏楽の神」みたいな扱いでしたが、2005年にお亡くなりになって以降は演奏される機会が激減して、ちょっとかわいそうなほどです(今度は過小評価
吹奏楽の分野で最近人気の作曲家ベルト・アッペルモントはものすごくたくさんの打楽器を使う曲を書いてますが、同様に人気作曲家のフィリップ・スパークは最小限の打楽器しか使わない曲もあったりと、対照的です(曲にもよりますが

イギリスで盛んなブラスバンド(金管バンド)のために作られた曲は、コンテストで演奏するための人数制限があったりして、打楽器が少ない曲が多いです
そんな曲をのちに吹奏楽用に編曲することがあって、フィリップ・スパークの多くの曲はそのパターンです

練習の後半は「A列車で行こう」を、こちらもかなり久しぶりに合奏しました
ジャズ・ポップス系の曲は聴き手には喜ばれることが多いですが、演奏する方としてはちょっと活躍する楽器が偏ることが多いのが難点です

フルート、クラリネット、ホルン、ユーフォニアムなどがあまり目立たなくてやりがいを感じにくい編曲になっていることが多いのです
なのでトランペットとサックスばかりが目立ってしまう楽譜の選定にならないよう、注意が必要です

「A列車で行こう」はジャズの王道みたいな曲なので、やはりサックスやトランペットのソロが出てきます
今使っている内堀 勝さんの編曲は、いろんな楽器でソロができるよう複数のソロ譜が最初から用意されていて、演奏者への配慮が素晴らしいです
さらにセクションのsoli(ソリ、目立つフレーズを複数人数で演奏する箇所)がいくつかあって、どの演奏者もやりがいが感じられるナイスな編曲になってます

3月は防府市内の学校の吹奏楽部のコンサートがたくさん開催されます
春は卒業、入学、就職、転職、転勤、進学、引越しなど、出会いと別れの季節です
1年のうちで環境がもっとも変わる時期なので、これを機会に防府ウィンドシンフォニーにぜひ見学に来ていただきたいです

楽しく、そして真剣に活動している、なかなかない楽団ですよ
素敵なメンバーがお待ちしてます
