3/3(日)の本番にお手伝いで出演していただくエキストラ奏者の方々に来ていただけました
本業はピアニストだったり管楽器リペアマンだったり薬剤師だったりと、多才な方々
周南市で活動する「B-nus Jazz Orchestra(ビーナス・ジャズ・オーケストラ)」でも演奏されてます
数人増えるだけで全体のサウンドが一気に充実
本番はどんな音になるのか、楽しみです
吹奏楽でもオーケストラでも、その楽団の正規メンバー以外のお手伝いで演奏に参加する人のことを「エキストラ奏者」と呼びます
よく略して「トラ」って言ったりすることもありますが、あまり上品な言葉ではないような気が…
映画やドラマでも大人数が必要なシーンや「その他大勢」みたいな役で出演する人を「エキストラ」と呼んだりします
役者の卵にオーディションしたり、アルバイトやボランティアとして人を集めたり
吹奏楽やオーケストラは大人数が必要な演奏形態なので、演奏会やある曲をやる時その曲の編成に必要なメンバーがちゃんと揃ってることの方が少ないです
なのでエキストラ奏者が入るのは極フツーのこと(何も珍しくない)
ところがアマチュア楽団の場合、エキストラ奏者をめぐってよくメンバー同士のトラブルになることがあります(防府ウィンドシンフォニーではそのようなことはありません)
どこの楽団でもよく揉めてるのを見かけます
話を聞くと器が小さいとしか言いようのないしょーもないこだわりだったり、メンバーのわがまま身勝手だったりすることがほとんどですが、反面それだけ「趣味に本気」と言える場合もあります
中学高校の吹奏楽部ではその学校の生徒以外を入れて演奏することが少ないので(コンクールは入れちゃダメだし)、その流れなのか特に吹奏楽の人は「外部の人への拒絶」みたいなのを感じることがあります(妙に敵視してたり…
「ヘルプみたいな人は入れないで、自分たちだけで頑張ってやりたい!」
と言うと聞こえはいいですが、考えが閉鎖的だなーと思うこともしばしば
プロの楽団はほとんどのコンサートにエキストラ奏者が入ってます
エキストラ奏者を呼ばなくてもメンバーが揃う場合でも、あえてエキストラ奏者を入れたりすることもしゅっちゅうです
常に同じメンバーで演奏するのはお互いの息が合ってアンサンブルが磨かれるというメリットがありますが、良くも悪くも凝り固まったり煮詰まったような感じになりがち
海外の一流オーケストラでも、例えば違う楽団の優秀な奏者をエキストラとして入れたり、若い優秀な奏者を入れて育てたり将来を見据えて音楽界全体のレベルを底上げするようなことをあえてしてるのです
「ゲストコンサートマスター」など、重要なポジションに正規メンバー以外の人を置くこともあります
そうすることで風通しが良くなって、ベテラン奏者にも刺激になったりするのです
吹奏楽がきっかけで楽器を始めた中高生には、ぜひ将来的にオーケストラやジャズやポップスなど吹奏楽以外の音楽にも触れてほしいです
長く続けることは素晴らしいことですが、吹奏楽だけをずーっとやって同じ所に居座ってあーだーこーだ言うような頭の固い人になってしまうと、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけてしまいかねません
「吹奏楽界の常識は、音楽界の非常識」というパターン、残念ながらとても多いです
防府ウィンドシンフォニーのメンバーはエキストラ奏者さんの素晴らしい演奏を間近で聴いて、大いに刺激をもらってるように見えます
演奏はまだまだですが、そういった柔らか頭(柔軟性)を持つのは音楽をやるのにとても良いことです
エキストラ奏者が来る時は「楽しみ!どんな音出すんだろう?良いところはマネしよう」
くらいの気持ちでいるのが良いです