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パート・オブ・ユア・ワールド

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秋の小本番に向けて配布した楽譜の中から、「パート・オブ・ユア・ワールド」の合奏をしました

1989年のディズニー映画「リトル・マーメイド」の挿入歌で、作曲したアラン・メンケンはこの映画で初めてアカデミー作曲賞を受賞してます

サウンドトラックより

1980年代に低迷していたディズニー長編アニメーションは、「リトル・マーメイド」を皮切りに「美女と野獣(1991年)」「アラジン(1992年)」「ポカホンタス(1995年)」など多くの作品が高評価を得て、1950年代〜70年代の第1次黄金期に対して1990年代は「第2次黄金期(ディズニー・ルネサンス)」と呼ばれる時期にあたります

その立役者の一人が作曲を担当したアラン・メンケン(1949年生まれ)で、上記の4作品でそれぞれアカデミー作曲賞とアカデミー歌曲賞をダブル受賞する快挙を成し遂げています

映画の中で音楽が非常に重要な役割を果たすのは言うまでもありませんが、リトル・マーメイドでは特にアラン・メンケンの音楽が作品の価値を押し上げているように思えます

絵が動くのはコチラ(ちょっと音質が悪くて、前後がブツ切れですが)

リトル・マーメイドの原作はアンデルセンの童話「人魚姫」

映画の序盤に主人公のアリエルが海底の世界アトランティカで、まだ見ぬ地上の世界への憧れを歌うのが「パート・オブ・ユア・ワールド」です

その感情をよくここまで音に落とし込めるなと感服するほど、優れた歌に仕上がっています

吹奏楽用の編曲ではディズニー曲の「メドレー」に加えられることはありましたが、単独曲としてはなかなか良い楽譜がありませんでした

2016年にウィンズスコア社から出版された浅野由莉さん編曲の楽譜は、少しイントロが加わってますがオリジナル楽曲の雰囲気に近いアレンジで、Key(調性)も同じF-durになっています

いろんな楽器のソロやsoliがあって、歌の楽器への割り振りやアーティキュレーションで少し気になる箇所はありますが、演奏者にとっても楽しくやりがいの持てる素晴らしい編曲だと思います

「リトル・マーメイド」は、来年2023年に実写版が公開される予定になっています

「パート・オブ・ユア・ワールド」のあとはグスターヴ・ホルストの「第一組曲〜1.シャコンヌ」、そしてデューク・エリントンの「A列車で行こう」を合奏しました

その2曲は秋の小本番用ではなくて、未来の防府ウィンドシンフォニー1stコンサートで演奏する予定の曲です

7月と8月は吹奏楽コンクールの予選で、メンバーやその家族、関係者も結果に一喜一憂する時期になります

必ずしも良い演奏が正当に評価されて良い結果が出るとは限りませんが、はっきりと賞や点数が出るイベントなので日本中でコンクールフィーバーが繰り広げられます

良し悪しがわかりにくいふんわりとした音楽の世界と、バスっと評価されるシビアなコンクールの世界は真逆な感じもします

(自分が関わってなくても)実際の演奏と評価が合わないおかしな結果も何度も見て(聴いて)きました
好みの問題、とかじゃなくて「明らかに」劣っていた方が良い賞をもらうことも、たまにあります

審査する方も、真夏の朝から夕方まで何十団体も聴くので大変だとは思いますが

なんのコンクール(コンテスト)でもそうですが、結果は結果
という事で、逆に思わぬ良い結果をもらえたらラッキー、とも取れます

コンクールがあることで技術が鍛えられて演奏の向上に一役買っているのは間違いありませんが、副作用のような感じで心がズタボロになってしまう吹奏楽部員もよくいます

素晴らしい演奏スキルを持ちながら楽器をやめてしまう「燃え尽き症候群」の元吹奏楽部員が、世の中たくさんいるような気がします

防府ウィンドシンフォニーは現時点では吹奏楽コンクールに出場してませんが、楽しくかつ真剣に音楽に取り組んでる楽団です

「部活=ほぼコンクール」だった方、純粋に楽器と音楽を楽しめるまだ見ぬ世界が身近にありますので、そこを見逃さずぜひ防府ウィンドシンフォニーでまた楽器をやってみてください

お待ちしてます☆

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