2つの本番が終わって、11月から新たなスタートです
楽団初のフルート奏者さんが入団!
どんな音を聴かせてくれるのか、みんなドキドキ

「セドナ」の長いソロは美しい音色で、その後のクラリネット、スネアドラム(とファゴット、ティンパニ)と五重奏になる小人の行進っぽい箇所も素晴らしく演奏してもらえました
吹奏楽の管楽器の中では、実はフルート(とピッコロ)だけが音域の高い楽器と言えます
クラリネットやトランペットでも、ト音記号の五線譜の上にはみ出る音はそんなに出てきません
あとの楽器はほとんどが中音域、低音域、さらにもっと低音域、の楽器となっているので、吹奏楽ってなんだかモコモコ、モワモワしたサウンドになりがちです

なので常用音域が高音域の楽器、フルート(とピッコロ)が入るか入らないかで、全体のサウンドはぜんぜん変わってきます
フルート奏者の加入で、聴こえてくる音に色彩感と軽やかさが加味されて楽団の音が一段階バージョンアップ

「楽団?って言ってるけど、アンサンブルやないかーい」というツッコミもこれでほぼ解消されるか?
メンバーも総勢20名を超えて「いい波乗ってんねー!」
おNEW打楽器も続々デビューです

鈍く輝く美しい光を放っているのは、そう!合わせシンバルです
曲のクライマックスでシンバルが輝かしく鳴り響くと、鳥肌が立ちます
メロディは奏でられませんが、音色の輝かしさではトランペット以上とも言える、この世で一番「まぶしい」音の楽器だと思ってます

A Zildjian(え〜ジルジャン)という、ジルジャン社でもえ〜方のシンバルで、大きさはオーケストラや吹奏楽では標準的な18インチ
シンフォニックトーンというシリーズの中の「ヴィエニーズ(Viennese、ウィーン風)」というモデルです(新品定価8万円超、わお)
他にもっと重厚な「ジャーマン(ドイツ風)」、もっと軽い「フレンチ(フランス風)」というモデルがあって、ヴィエニーズはその中間的な音ということになってます(ドイツとフランスの間がウィーン?、ふ〜ん)

音色の明るさ(暗さ)、反応の早さ(鈍さ)、余韻の長さ(短さ)、などのバランス良いシンバルで、小編成から大編成まで上手く演奏すればほとんどの曲をカバーできそうです
演奏したメンバーによれば、ちょっと明るい(軽い?)音の印象を持ったよう
学校にあるような何十年物のシンバルと比べると、表面の錆びや酸化皮膜のないピカピカ状態だから?
マーチのようなずーっと鳴らし続ける曲では持つのがちょっと重くて疲れるかもしれませんが、そこはゴールドジムに通ってると思って筋トレ(おい、俺の筋肉!)

そして新曲「千本桜」の楽譜を配布してみんなで初見大会
ベースラインのパートをちょこっとテクニカルなフレーズに手直しした楽譜を渡しましたが、そんなもんは楽勝でこなすテューバ奏者&ユーフォニアム奏者(もっと難しく書けばよかった
頼りになります

指揮者に近いところにいる木管楽器奏者たちは、一般的なイメージとしてはあまりおしゃべりなどせず真面目な感じ
「些細なミスまでバレちゃうかも?」
と慎重な演奏(猫かぶってる状態)になってしまう様子をよくお見受けしますが、少し離れたところにいる金管楽器や打楽器だって些細な部分までよくわかりますので、そんなに差はありません
思いきって大胆に演奏してほしいです
たまに(自信がなくて)前の人に隠れるようにして座って演奏してる中学生とかいますが、逆に目立っていることに気づいてません
人の心理として、隠れてる人がいるとさらに見たくなります

演奏者が思っているよりも、指揮者の位置やホールの客席では細かい部分までよく聴こえます
いろいろとバレバレなのです
他には、人数が増えてくると「ドヤさーっ」と大味で雑な演奏になる人も見かけますが、そういうのも聴いてる人に丸わかりです
どんなに人数が増えても細かい気配りと、常に周りの音を聴きながら演奏する気持ちを忘れないでほしいものです

それにはどうすれば良いかと言うと、そう!アンサンブルなのです
アンサンブルは少人数で指揮者もいない状態で緊張感を持って演奏せざるをえませんが、大編成でもその時と同じ気構えで演奏してほしいのです
優れた楽団では、プロアマ問わず必ずアンサンブル活動が盛んです

アンサンブルには副次的なメリットがたくさんあって、そのうちの一つがメンバー同士の絆が深まることです
仲睦まじくなるにはアンサンブルが一番です
同じアンサンブルで演奏したメンバーは、演奏後には苦楽を共にした戦友(!)となるのです(マヂで
その人の性格、癖、良いところ、悪いところまでお互いによ〜くわかってしまいます

完璧な人間などいませんので、足りないところは補い合ってみんなで良い演奏を目指していくというのは楽しいことでもあります
前回はアンサンブルに消極的だったメンバーが、今回目覚めたように選曲、楽譜の調達、メンバーへの声掛けまで早くもこなしていて驚きです
「アンサンブルって楽しい」と思ってもらえたのなら、うれしい限りです

最速で始動したチームが選んだ曲は「ミッション:インポッシブル」
テーマ音楽は50年以上も前のアメリカのTVドラマで使われた曲ですが、5拍子の緊迫感ある音楽はいまだにそういったシーンで必ず使われる、だれもが聴いたことのあるメロディです

ただの映画やドラマのBGMと思ったら大間違いで、クラシック、ジャズ、映画音楽の作曲、ピアノ演奏までなんでもこなすアルゼンチン出身の天才的な音楽家、ラロ・シフリン(1932年生まれ)が作った音楽です
ブルース・リー主演の1973年のカンフー映画の金字塔「燃えよドラゴン」の音楽も、ラロ・シフリンによるものです

1月に開催予定の第2回アンサンブル・コンサートは、1人が入れるのは3チームまでというルールにしてるので、メンバー同士の奏者争奪戦がすでに繰り広げられてます
アンサンブルの参加は初めての新メンバーも結構いますが、果たして今回はどんなチームが生まれるか??
メンバーへのミッション:
「最高のアンサンブルチームを結成せよ!
(なお、このテープは自動的に消滅する…)」

話は変わってお忘れ物が届いております
ドラえもんとト音記号がデザインされた透明なクリップをお忘れの方、
次回練習でパーカッションあたりにお越しください

クリップが寂しがっています
トム(?)と一緒に待ってます
