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フレックス楽譜

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吹奏楽の楽器をいろんな組み合わせで演奏できる「フレックス(フレキシブル)」という種類の楽譜があります

年々増えてきて、最近では複数の出版社からクラシック曲からポップス曲までたくさん出てます

日本の人口が減ってきて、学校の吹奏楽部の人数も少なくなってきたので「少人数向け」や「フレックス」といった楽譜が増えてきました

1990年くらいが日本の中高生の人口のピーク(←2度目のピーク。1度目の1965年頃は吹奏楽部がまだ少なかった)

学校のクラス数、生徒数が多くて、どこの学校の吹奏楽部も50人以上の部員がいることが多かった時代

その後だんだん人口が減ってきて、ざっくり言うと今はピーク時の半分くらい

学校の数が半分になった訳ではないので、どの学校も生徒数が半分近くに減ったのです

となると、吹奏楽部の部員数も20人〜30人の学校が増えてきます

吹奏楽の標準的な編成は30名以上が必要なので、奏者が足りない状況が慢性化

というわけで、少人数向けの吹奏楽の楽譜が(日本では特に)増えてきたのです

フレックス楽譜は、その楽器の特性を最大限に活かした編曲にできないので、なんとなく中途半端

音楽の「質」はあまり望めない、けど便利ではあります(いちいち書き直したりする手間が省ける)

防府ウィンドシンフォニーも常に50人以上メンバーがいてくれればいいけど、まったく足りてないのでフレックス編成の楽譜を今回8曲も購入してみました

管楽器が最少で5名いれば曲として成立するように書かれてる楽譜

さらに打楽器がだいたい最大で3名分くらい加えられるように作られてる曲が多いので、使いやすい

五重奏のアンサンブルでも演奏できるし、20人くらいの吹奏楽でも演奏できる

編曲者は楽譜を作るのに「さじ加減」が難しいとは思いますが、いつもなかなか良い編曲をするのが佐藤博昭さんや山里佐和子さん

いつもイマイチな編曲者さんもいます(「曲名」で選ぶよりも「編曲者名」で楽譜を選んだ方が、演奏者もお客さんも満足度が高いと言っていいほど)

誰でも耳にしたことがあるようなポップス曲のレパートリーは増えてきたので、ミニコンサートのようなことはやりやすくなってきた

本番を適度な頻度で入れたいけど、スパンが空いたり逆に近い日程になったりとなかなかムズい

演奏の機会をいただけるのは貴重なことなので、いつもホンキで準備してます

楽団の活動とは関係ありませんが、山口市の三好屋楽器店と防府市のタマシゲ楽器店で「トランペットフェア」が開催されます

昨年は「金管楽器フェア」がありましたが、今年はトランペットに絞って昨年よりもたくさんのモデルが入荷!

今年もぼく(西山)が「アドバイザー」として各店舗1回ずつ、店頭に立ちます

ぜひお店に遊びに来て、試奏しまくってください(何も買わなくて大丈夫ですよ〜)

三好屋楽器はJR山口駅から徒歩10分
米屋町商店街にあります(井筒屋の近く)

フェア開催期間は、

5/31(土)〜6/3(火)の4日間が、山口市の三好屋楽器

6/5(木)〜6/8(日)の4日間が、防府市のタマシゲ楽器

タマシゲ楽器はJR防府駅からすぐ
ルルサス防府の1階にあります

ぼくがアドバイザーとしてお店にいるのは、

5/31(土) 三好屋楽器 10時〜18時

6/7(土) タマシゲ楽器 10時〜16時

バック、シルキー、ヤマハ、B&S、XO、と昨年よりもさらにたくさんのメーカー、モデルが入荷予定

ヴィンセント・バック(Vincent Bach)は20世紀初頭からトランペットのベンチマークとして100年以上君臨するメーカー

プロ奏者の使用率も、今だに1位

特にクラシック系ではダントツのシェアのヴィンセント・バック

ド定番モデル「180ML37-SP」(←標準的なイエローブラスベル)と、ゴールドブラスベル銀メッキの「180ML37GB-SP」が吹き比べできる

ゴールドブラスの方が柔らかい響きですが、イエローブラスは音色の輝かしさと高音域がちょっとだけ吹きやすいかも

あなたの好みはどちら?

銀メッキ仕上げになると、見た目は同じ銀色になるけど…

2025年現在だいたいの実売価は、180ML37-SPが45万円!ゴールドブラスベルの方は55万円!!

と、楽器の値上がりがここ5年くらい凄まじい

金(ゴールド)以外も、真鍮(しんちゅう)など材料となる金属は軒並み高騰中

トランペットって管楽器の中では一番安価なハズなのに…

木管楽器はちょっといい楽器だと100万円越えが当たり前になりそう

バックよりお値段さらにお高いざますの高級メーカー、シルキー(Schilke)は「i32(MLベル)」と「i33(Mベル)」が吹き比べできる

どちらもMLボア(管の直線部分の太さは同じ)なので、ベルによる音色や吹奏感の違いを比較できる貴重な機会

バックとは対照的に無駄を廃したシンプルデザインのシルキートランペット

さらにシルキーのC管、最新のC3HDという実売価65万円の楽器も試奏できる(シルキーはヤマハと違って30年に1度くらいしか新モデルが出ない)

C管は製作本数がかなり少ないので、試奏できる機会はさらに貴重

ドイツのB&S社がバック180ML37を明らかに意識して作った「チャレンジャー2」も試奏できます

バックはハンドメイドゆえ品質に多少のバラツキがあるのは否めないですが、B&Sのチャレンジャー2は評価の高い楽器なのにバックよりも安い(実売価38万円)ので吹き比べするべし!

B&S Challenger II(見た目はバックに似てるけどドイツ製)

B&Sはドイツの大きい老舗管楽器メーカーでパーツの供給も安定しているので、今後もリペア時の心配(修理しにくいとか)いりません

「チャレンジャー1」と「チャレンジャー2」という、値段が違うのに見た目がほぼ同じモデルがあるところがドイツらしい(BMWなどのドイツ車も、見た目でランクの見分けがつきにくい)

B&S Challenger I(見た目では第3抜差管のストッパーがChallenger IIと違う)

その他ヤマハのトランペットも実売価11万円のYTR-3335Sから、実売価35万円の高級機種YTR-8335GSまで4種類吹き比べできます

YTR-8335GS
ヤマハも1986年以降はバックを意識した2本支柱モデルを作ってる

実際に吹いてみると、そのメーカーに対する印象ってけっこう変わります

なんとなく持ってたイメージが「ただの食わず嫌いだった」ってこともよくある(目からウロコ)

ぜひ日頃自分が使ってるマウスピースを持って来ていただくことをおすすめします(自分の楽器も持って来た方が良いです)

楽器とマウスピースの両方をいろいろ試すと、だいたい訳わからなくなるので

「楽器の試奏よりも、マウスピースをいろいろ試したい

という方、定番のバック、ヤマハの他に、イギリスの「デニス・ウィック」、浜松の「ベストブラス」のマウスピースがフェア期間限定で入荷予定

マウスピースこそ、楽器以上に吹いてみないとわからないもの

その人に合ったマウスピースに出会えるチャンスかも

ベストブラス社から2024年に発売された「ARTEMIS(アルテミス)」というマウスピース

「楽器屋さんってなんだか敷居が高くて入りにくい」
「買うつもりないのに、試奏なんてしにくい」

って人の方が多いとは思いますが、お店側としてはどんどん試奏してほしいとホントに思ってます

楽器ってそんなにポンポン売れるものではないので、買わなくてもまったく迷惑じゃありません

山口県でこんなにたくさんのトランペットが一度に試奏できる機会って、滅多にありません(セルマーのサックスなど、輸入元が取り扱い店舗を減らしたり試奏できにくくする傾向もあるらしい)

トランペット以外にも、楽しいグッズやおもちゃも盛りだくさん

楽器屋さんって楽しい

↑アンパンマンのトランペット(おもちゃ)

ぜひご来店ください

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