来年2021年3月の本番の候補曲「夜に駆ける」の楽譜を配布しました
先にクラリネット四重奏の楽譜でアンサンブルの練習をしていましたが、全体合奏でも使える楽譜を新たに全員に配りました
小説を音楽にするユニット「YOASOBI」の初作品で、2019年末にYouTubeで公開されて以降、SpotifyやLINE MUSICなどの音楽配信サービスで1位になったり、TikTokなどのSNS上でも話題になっている曲です
テレビや映画やアニメのタイアップ曲じゃないのにヒットしてるところがスゴイです
どんなジャンルの曲でも、オリジナルがいちばんカッコ良くて、アレンジされると途端にカッコ悪くなる曲もあれば、どんな形態にアレンジされても比較的カッコ良さが減らない曲というのもあります
この「夜に駆ける」はどんな風にアレンジされても良さが保たれる曲だと思います
クラシックの曲でも、例えばJ.S.バッハの曲などはどんな風にアレンジされてもその曲の持つパワーみたいなものが何故か無くならないのに、有名曲でもアレンジされると正直「ダサい」と思ってしまうような曲もあります
「良い音楽はどんな形態になっても、良い」
とは一概には言い切れなくて、曲によっては形態を選ぶ、限定される、ような良い音楽もあるので不思議です

さっそく初見で合奏してみましたが、テンポが速い上に16分音符が多用されるので、タンギングと指が大変です
指もタンギングも練習してないとどんどんナマってくるので、ある程度テンポの速い曲は楽器演奏のテクニックをキープするのにも良いです
特に管楽器の場合、トッププロ奏者であってもスケール(音階)とタンギングの練習の重要さは永遠に変わりません
楽器が上手な人ほど、音階(全調)とタンギングを死ぬまで練習し続けるわけです

トランペット少年に半音と全音の違いを教えて
「(長音階は)ドレミファソラシドの中に(となりの音が)半音のところが2箇所あるよ」
と教えたら、どの音からでも長音階ができることをすぐに理解してました
「じゃあ、ミのフラットから始まる音階吹いて」と言うと、間違えながらも長音階がなんとか既にこなせてます
目指せ全調スケール!

学校の吹奏楽部では音階の仕組みや楽典などをちゃんと教わることはあまりないのですが、「ベーどぅあ(B-dur)」とかいう言葉を日常的に使ったりします
先輩もあまり理解していないのに、後輩に「これは覚えてね」とか言って、半ば伝承を受け継ぐ職人のように音楽と演奏を覚えていきます
ドイツ音名(B(ベー)とかFis(フィス)とか)は大人でもけっこう難易度高めだと思うのですが、小中学生でも学校によっては当たり前のように使って(使おうとして)ます
C(ツェー)のことを「ちぇー」と激カワな読み方をしているの聞いたときは、涙を禁じえませんでした

2020年の最後の練習を無事に終えました
今年の1月に始まった楽団ですが、メンバーも順調に集まってきて2021年は更なる飛躍の年にしたいと思います
1月3日(日)はお正月休みで練習はありませんので、お気をつけください
次回の練習は、2021年1月10日(日)です
それではみなさま、良いお年をお迎えください
