練習日がたまたまバレンタインデーでした
男性メンバー「ま、カンケーないけどね…」
新メンバー(女性)「あの、これ…」
男性メンバー「!?」

練習会場に一気に緊張が走る
「こ、これはまさか、ギ、ギ、義理チョコ!?」
いや、そんな訳はない
義理チョコというものは、21世紀になって完全に絶滅したと言われているのだ

「ママ、ぎりちょこってなに?」
「あー、昔ねそういう文化があったのよ」
「ふ〜ん」

「いやー、まさか令和の時代に義理チョコなんてあるわけ…
ギ、ギリチョコ〜??」
(ガクガク、ブルブル)
あわてふためくクラリネット奏者

ニュース速報がKRY(山口放送)で流れる
『本日、防府市で義理チョコが発見されたという情報が入ってきました』
ざわつくネット民
「そんなバカな」
「タイムスリップしたんかーい」
「義理チョコ、下駄箱のラブレター、体育館裏での告白は絶滅しますた」

「かっぱ、ツチノコ、UFOは信じるけど、義理チョコは存在しません」
「STAP細胞か!」
「もしそんなものがあるんだったら、証拠を見せろ!」
じゃーーーーーん!!

「!!!」
「こ、これがかつて日本各地に存在したと言われている義理チョコなのか?」
「いや、これは合成写真に違いない。背景がボヤけているのが怪しい」
「気をつけろ!ドキンちゃんの顔色がおかしい…パラレルワールドから来たチョコかもしれないぞ」

「うぉーー!幻の義理チョコだー!!」
女性メンバーからの若干白い目線を気にすることなく狂喜乱舞する男性メンバー
「クラリネット奏者がその場で食べてるぞ!!」
「なんて恐ろしいことを…くわばらくわばら…」

「南蛮渡来のほにゃららハラスメントとともに、義理チョコはこの世から根絶されたはず」
「実物を防府市郷土博物館に寄贈しなければ(ソワソワ」
「今日は国生さゆりのバレンタインデーキッスを合奏します」
「そんな楽譜はもらってません 指揮者の脳もヤラレてるぞ!」
「合奏してる場合じゃない! WHOに通報しないと!!」
パニックに陥る楽団………

「ふぁ〜〜、ん、夢か…
バレンタインデーに義理チョコなんてもらえるわけないか…
ぴえん
狐かタヌキにでもダマされたのかな??」

「ん??
た、た、たぬきーーー!」

そしてポンポコたぬきホルン奏者は義理チョコを置いて山へと帰って行ったのでした
おしまい
